ヒューマンリソースマネジメント

〜アジアビジネスを担う人材について受講者の課題に合わせて解を探る〜

 

 

 

 

 

講義概要

アジアビジネスを担う人材の採用・育成・評価などについてダイバーシティを踏まえ論じる

習得目標

価値観と制度・システムの違いを理解し、共創・共栄型のHRM構築力涵養

カリキュラム

第1回 | 6月15日(火) 18:30〜20:30
    グローバル経営戦略とヒューマンリソースマネジメント(HRM)との整合性

第2回 | 6月22日(火)18:30〜20:30
    アジアにおける経営課題およびHRM懸案についての理解とリーダーシップの発揮

第3回 | 6月29日(火)18:30〜20:30
    経営のグローバル化とグローバル人材の確保と育成(タレントマネジメント戦略)

第4回 | 7月6日(火)18:30〜20:30
    HRMの現地化とダイバーシティマネジメント戦略

第5回 | 7月13日(火)18:30〜20:30
    第4次産業時代に相応しい共創型の組織文化とHRMシステムの構想力

担当講師

張 相秀 | Sang Soo CHANG

慶應義塾大学で商学博士号を取得し、1991年から「サムスン経済研究所」で22年間勤めた後、2013年度から亜細亜大学で特任教授(2013.4~2016.3)と専任教授(2016.4~現在)として勤めている。サムスンではHR分野(人事制度、人材育成、組織文化、労使関係)で調査研究を行いながら、これらの部門で新しい制度の導入やシステムの設計などに参画してきた。在職中、12年間は常務と専務で、3年間は諮問役として勤めた。現在、日韓両国のHR関係学会でも活動している。

 

思い出に残っているアジアでのエピソード

サムスンに勤めた時の経験話です。20年間にわたって、中国の各地にある現地法人(工場、事務所)と中国の政府機関、学会に訪ねた時、まずは中国の成長の勢いを皮膚で感じたことです。次は、それに伴って中国人の姿勢や価値観の違い、変化が確然と感じられた点です。人事労務にフォーカスを当てての現地訪問でしたから、他の感想は省略させていただきますが、現地従業員のモチベーター(動機付け要因)の変化推移もモチベーション理論との観点から確認することが出来ました。中国からの訪問客も少なくありませんでしたが、後年になるほど、話し方や主張が強くなることを感じました。サムスンは中国から徐々に撤退していますが、同じ現象は他のアジア諸国でも生じると思います。

講義への想い

できるだけ、理論(HRM)と経験(サムスンなど)を結び付けて講義を進めようと思って臨んでいますが、受講者の企業の規模や業種の多様さ(Gap)により、理解と納得には距離感があると思っております。
基本的には共通の関心事を取り上げて、ディスカッションとブレインストーミングの形で進めたいのですが、うまくいかなかったとの自己判断です。ある面ではコンサルティングのような形で、実務に役立ちたいとの思いです。しかし、数少ないテーマに限られるとの問題点はありますが、今後もできるだけ上述の方法で進めていくつもりです。

受講生へのメッセージ

HRM(人的資源管理)と言っても、取り扱うべきの分野はかなり広いです。ですので第1回目の受講の際に、各社が抱えてある現場の課題を紹介してもらい、第2回目の授業からはこれらの課題を中心に講義とディスカッションを進めたい。
したがって、各社の課題についてレジメを作成し、事前提出して欲しいです。レジメは現状(業種・規模・従業員構成など)、自社の解決代案、今後の計画などを記述し、授業の際に該当者がみずから紹介し共有するようにします。