起業戦略論
〜自分自身を賭ける新しい事業を始める時に求められる、その事業デザインの仕方を学ぶ〜
講義概要
起業の基本戦略を教示し、顧客の開拓、パートナーの選択などの課題への対応を論議する
習得目標
自分自身を賭ける事業、そのデザインの仕方に一定の納得解を得る
カリキュラム
第1回 | 経営環境変化の仮説を立て、ドミナントな事業モデルを想定する
第2回 | 事業領域を選び取る。事業を機能的に定義するということ
第3回 | 事業の構造を定義する。4つの概念のマトリックスを作る
第4回 | 事業システムを設計する。仕事システムのデザイン
第5回 | 「目的」と主体的リーダーシップと「面子」
思い出に残っているアジアでのエピソード
「私はあなたの話は聞かない、あなたの行動を見る」といわれたとき。自分のためにどれだけのことをしてくれたか、どれだけ汗をかいてくれたのか、どれだけのベネフィットを提供してくれたのか、それを見て「あなたと仕事を一緒にするかどうかを決める」ということをはっきりといわれました。一方で、一緒に仕事をするようになった後には「あなたが私のために汗をかいてくれた分を、私はあなたのために汗をかく。私にしてくれたことをあなたに返す」と言ってくださいました。奥深さを感じました。
講義への想い
自分自身を賭ける仕事のデザインに一定の納得解を得ていただくことを目指しています。個人の起業でも、大きな組織の中で事業を生み出す時でも、新しく事業を始めようとするときに、事業の機会は無限にあります。しかし、経営資源は有限ですので、どこかの事業領域を選び取らなくてはなりません。その事業領域を主体的に選び取り、自分自身を賭けて仕事に取り組むには、一定の仕事のデザイン(設計)が要ると考えています。”巨人の肩に乗る”つもりで先達から学んだ知恵を、実践の中で試行錯誤しつつ作り上げた仕事デザインの方法論をお伝えして、一つの仕事デザインのガイドラインを得ていただけたらと思っています。
受講生へのメッセージ
個人で起業する場合に限らず、大きな組織の中で新しい事業を生み出すときでも。あるいは、事業開発でなくとも、いろいろな部門で新しい社内の制度を作り上げたり、新たな施策を生み出そうとするときにでも、一定の事業や仕事のデザイン(設計)の方法論、あるいは思考のフレームワークを持っていることは強みになります。実際今現在も社内での事業開発や制度のデザインのプロセスで、私の仕事デザインのやり方を使いながら議論して新しい事業や、社内の制度を生み出しています。そして、その議論の中で、方法自体もブラッシュアップさせています。ご参加の皆様とも大いに議論しながら、仕事のデザインのやり方を進化させたいと思っています。